皆様のおかげで映画の撮影も順調に進んでおります。そんなことしているうちに世間では、消費税が上がってしまいました。
その分、ギャラが3%上がるという話はあんまり耳にしませんが、この相談は逆に3%以上頑張っていきますよ!!
今週は新しい相談です。
1通目:結婚したいと思える女(5/8)
2通目:結婚するメリットが見つからない(5/15)
3通目:「優しい嘘」だと信じる事にしました。(5/22)
4通目:だんだん自分の気持ちがわかってきました。(5/29NEW)
<黒田勇樹に相談する>
結婚したいと思える女

ニックネーム:峰不二子
性別:女
年齢:30歳
相談内容:
こんにちは。
「結婚」についてご相談です。
ネット徘徊中に、以前お付き合いしていた方が結婚して子供が生まれていた事を知ってしまいました。
彼からは「働きながら学校へ通っており資格を取らなければならない+実家は代々続く本家だから一人前になるまで結婚とかは考えられない」と言われてお別れしました。(ちなみに年下の社会人)
ところが、インターネットさんの情報によると彼の実家は「酒屋」でした。
資格はご実家のご職業とは全く違ったものでした。
また、彼が結婚した年とお子さんが生まれた年にはまだ資格を取得しておらず、彼はまだ学生でした。
奥様と何年お付き合いをしていたのかまではわかりませんでしたが、私と別れた後からと考えると期間は短いですし、もしかしたら同時進行?とも思えます。
もし同時進行だった場合、私は敗北者です。
私の後でしたら、よほど素敵な女性だったのだと思います。
正直な所、私は30歳にもかかわらず結婚願望がありません。
ただ、元彼の幸せそうな写真を見て、今は心が折れそうです。
本当に好きで彼の事を思い諦めた恋だったからです。
結婚願望の無い女が聞くのも変な話ですが、結婚したいと思える相手になるにはどういう女性でしょうか?
それとも私は本当は結婚願望に満ち溢れているのに、敗北者の烙印を押されたくないというプライドで「結婚願望が無い」と自らマインドコントロールしているのでしょうか?
また、このタイミングで聞いて良いのかわかりませんが、お子さんがいても結婚したいと思った奥様の魅力など教えて頂けたら参考にさせていただきたいです。
ショックのあまり、変な文章になっていたらすみません。
宜しくお願いします。
真実を掘り下げたところで解決しないこともいっぱいあります。

ネットって怖いよね、俺も名古屋でキャバクラ行ったのが掲示板に書き込まれて東京の彼女にバレたことあるよ。
まず最後のご質問ですが、このタイミングなので控えさせてください。
で、相談内容についてなんですが文章自体はそこまで変ではないけれど質問がちょっととっ散らかっています。
まあ、気持ちはわかるので気にしないで下さい。
それだけ今ショックを受けてるんだろうな、というのが伝わってきたし、なにより「そんな時」に僕を頼って相談してきてくれたことをとっても嬉しく思います。
どうもありがとう。
さて、メインの質問は「結婚したいと思われる女性はどういう人か」の他にも「どうしたら自分はそういう女性になれるか」「自分は結婚願望がないと思い込んでいるのか」等など色々こじれているので少しずつほぐしていく必要がありそうです。
今回のお話を聞く限り「その彼氏とは結婚を考えていたが別れてから結婚願望がなくなった」のか「もともと相談者さんには結婚願望がなかったが、結婚する気がないといって振られたのか」「今の彼氏を知って結婚願望が無くなったのか」が今ひとつわかりません。
その辺からお話始めてみませんか?
元彼について僕もちょっと思うところあるんですが一旦「嘘をつくような男だった」とか「結婚なんかタイミングで、たまたまそれが別れた直後だった」ぐらいに思って横に置いておきましょう。
真実を掘り下げたところで解決しないこともいっぱいあります。
落ち着いてからでいいのでまずはご自身の結婚願望の有無、また結婚願望の無くなったタイミングについて思うところをもう少し詳しく教えて下さい。
あ、最後にひとつ
「お子さんがいても」とまるでマイナス要素の様に仰られましたが決して子供は結婚のマイナス要素じゃないよ。
結婚するメリットが見つからない

ニックネーム:峰不二子
性別:女
年齢:30歳
相談内容:
ありがとうございます。
まず、相談文中に失礼な発言がありました事をお詫び致します。
すみませんでした。
ご質問にきちんと回答できているか不安ですが、宜しくお願いします。
結婚願望の件ですが、当時は「結婚したい」と思っていました。
ただ、切に願っていたというよりは「彼が好きだから一緒にいられたらいいな」というやんわりとしたものだったと思います。
そのやんわりが彼に伝ったのか、彼は自分の状況や家庭の事情を話してくれたように思います。
たとえばお正月にお互い実家に帰省していた時に「自分の家は田舎の本家だからお正月は分家のみんなが集まる。お嫁さんは大変そうだよ。」のようなメールがきたりとか…。
なんとなく「この人と結婚したら大変なんだ」と思い、そこから徐々に結婚願望がなくなっていったと思います。
結婚願望がハッキリ無くなった時期は正直思い出せません。(すみません)
ただ、彼とお付き合いをして以降「結婚するなら相手を選ばないと大変だ」と思うようになりました。(お姑さんとの同居とか、お金の事とか)
そこから、結婚相手に求める条件を考えるようになりました。
ちなみに今は「結婚するメリットが見つからない」に至ります。
回答になっていない気もしますが黒田さんの推理で読み取って頂ければと思います。
すみません。
どうぞ、宜しくお願い致します。
お互いがちょうどいい距離でいれるように

いや、全然大丈夫です。聞きたかったことが聞けました。
推測するにやはりその元彼、なんらかの理由があって嘘をつき相談者さんとの距離感を調整していたんでしょうね。
考えうるパターンは2つ。
遊びでヤリ捨てるつもりだったから適度な距離を保つために適当な嘘をついていた。
もうひとつは「わかってもらえないから嘘で距離感を調整していた」
このパターンを女性に説明するのは非常に難しいのですが、簡単に言うと特に仕事や家柄について「男性側からありのままを説明しても女性にわかってもらえない」ということがよくあるのです。
いわゆる「仕事とアタシとどっちが大事なの?」状態です。
女性は感情で、男性は理屈で話をしたがるので男性側から「こういう理由で仕事が大変」と言っても女性の感情が動かなければ女性にとってはその仕事が「大変」ではないのです。
その場合男性は「国家の存亡がかかっていて失敗すれば君のご両親の命も危ない」レベルの嘘をつかないと相手の感情が動かず、自分にちょうどいい仕事に対する時間や体力が割けない場合があるのです。
もしこちらのパターンであれば、これは「あなたへの愛でついた嘘」です。
無理に真実を伝え理解できないあなたに対して何度も説得をしたり「わかってくれないならもういいよ」と投げ出したりせず、付き合っている間「お互いがちょうどいい距離でいれるように」優しい嘘をついていたのかもしれません。
まあ、どちらのパターンにしてもその嘘の副作用で相談者さんは「結婚は大変」という洗脳をされてしまったようですが…
結婚にメリットは感じなくても彼と出会った当初のように「誰かと一緒にいたい」とはまだ思いますよね?
次はステップ2です。
「誰に」結婚したいと思われる女性になりたいですか?
世の中の男にも色々な趣味趣向があるので全員に結婚したいと思われる女性像はかなり限られます。
「世界中の男に」と言われてしまっては「心も体も広末涼子と入れ替えろ」としか答えようがないのでその辺詳しくよろしくお願いいたします。
「優しい嘘」だと信じる事にしました。

ニックネーム:峰不二子
性別:女
年齢:30歳
相談内容:
黒田さんの回答を読んで、私は「優しい嘘」だと信じる事にしました。
逆に何も言わずにいなくなったり、ダラダラとそのままお付き合いをしなかった彼を攻めるのはご回答の男性理論を読む限り、あまりよくないと思いました。
ショックはショックですが、それよりきちんとフった彼は誠実な人だった。と思いたいです。
(本当はどうか知りませんが思い出は綺麗なままの方がいいので。苦笑)
次に「誰に」結婚したいと思われる女性になりたいですか?
についてですが、全くわかりません。
「誰」とは曖昧な例ですか?(例えば収入?職業?)それとも見た目(例えば芸能人とか?)の例えですか??
(冗談ではなく本当に思いつきませんでした。)
結婚したいは思いつきませんが、逆にこんな男は嫌だという明確な人はいます。
うちは母が専業主婦で父が亭主関白な典型的昭和家庭なので、両親を見ていると母が家政婦にしか見えません。
父がDVとかではないです。とても優しいです。
ですが、食卓にいる時は「お茶」等、自ら動かない。食器も片付けない。
掃除、洗濯、料理、食器洗い等全ての家事はもちろんしない。
食事中のTVのチャンネル権は父になるので、どんなに見たい番組でもまわされます。
また、父がいる時に掃除機をかけようものならガンギレです(意味不明)
(もっと小さな事もありますがあまりにも小さくて恥ずかしいので・・・。)
とまぁ、小さい事から全て「めんどくさい男」です。
それを見続けているので、「家政婦のような嫁にはなりたくない」が結論です。
でも父の事は好きですし、優しい時はとても優しいです。
お誕生日にケーキを山ほど買って来てくれたり、出張に行くと必ずお土産も買ってきてくれます。
お休みの日は家族で外出する事もありますし、仲もとても良いですよ!
質問に質問をぶつける、又は質問の転換になっているような気もします。(本当にすみません!)
それこそヒュー・ジャックマンみたいにイケメンでユーモアがあり家族思いで仕事もある・・・みたいな、どこぞのゴシップでしか見たことのない憧れでしか私の脳は変換不可能でした。
では、再度推理宜しくお願い致します。
世の男性が結婚したいのは「あなたのお母さんのような女性」です。

これは…また新しいこじれが生まれてきましたね…。
まあ、面倒くさいの好きなので楽しませて頂きます。
もうホントぶっちゃけて言ってしまうと
世の男性が結婚したいのは「あなたのお母さんのような女性」です。
と、なってくると「お母さんのようになりたくない」相談者さんが「結婚したいと思われる女性」になるのはパンダが肉食動物なのに笹を主食にしているのと同じぐらいの努力をしなくてはいけません。
パンダは山に追われて笹を食べるしかなくなったけど植物を消化するように体ができてないから、起きてる間は10時間ぐらい笹を食べ続けないと生きていくのに必要な栄養が取れないのです。
ホントは肉食いたいのに肉食えない上に、肉食えないから体力もなくて動けないのに「ゴロゴロしながら好物の笹ばっか食ってていいな」とか言われつつセックスする元気も出なくて絶滅していくパンダの気持ち考えろよ!!
話を戻します。
「結婚したいと思われる女性」という最初の相談については「あなたのお母さん」という答えが出てしまいました。
だがしかし、どうでしょう?
相談者さんの悩みは一向に解決されてないように思われます。
なのでもう1通だけメール下さい。
あなたが本当に抱えている問題は「結婚したいのに結婚したいと思えなくなった私にどうにか結婚したいと思わせて」です。
そのために僕がしてあげられるアドバイスはひとつだけ。
あなたが「なりたくない」と思っているお母さんにゆっくり時間をかけて「それでも何故お父さんと一緒にいるか」を聞いて下さい。
そしてその答えがどんなだったか、それを聞いて相談者さんはどう思ったか、これを聞かせて下さい。
なんか人生相談というかカウンセリングみたいになってきたな。
誰か僕をカウンセリングして下さい。
お返事お待ちしております。
だんだん自分の気持ちがわかってきました。

ニックネーム:峰不二子
性別:女
年齢:30歳
相談内容:
カウンセリングありがとうございます。
パンダwwwとか笑ってる場合ではないですね。
自分のことっ!
こちらもホントぶっちゃけて両親の話をしますと、現在の母の心を繋ぎとめているものは「お金」です。
時間をかけてゆっくりとと書かれておりますが、これは前回メールをお送りした後に私も「なぜ母は父と結婚したのだろう?そして離婚しないのだろう?」と気になって聞いていたので先に聞いてまとめておきました。
母は若い頃とてもモテたそうで、男性に不自由する事がなかったそうです。
ですが、生まれて初めてフられたショックで今の父と交際したそうです。
結婚するくらいだから、いくらショックだったとはいえ父の事は好きだと思います。(父は母より裕福な家庭)
でも、早く家を出たかったとも言っていました。(母は20歳で結婚しました)
母の実母は早くに亡くなっており、曾祖父母や継母にたいそう虐められていたそうです。
(実祖母の亡くなった理由や、その後の生活は詳しくは書きませんが、本にでもなりそうな人生をおくっていてびっくりしました。)
それを考えると、母の自己犠牲は自分の為なのかもしれません。
父はそれなりにお金を稼いでくる人なので、生活はそこそこ裕福です。
東京の一戸建てに父と専業主婦の母と私と5匹の犬。
「離婚して5匹の犬の面倒を見ながら働くなんてできない。だったらうるさいのも我慢する。」
と言っていました。
つまるところ、私の結婚のイメージは両親→母を見ていると結婚が大変そうに見える→結婚って本当に幸せなの?→結婚したくない?
が、黒田さんのカウンセリングでわかった事です。
たぶん結婚したいです私。
好きな人と幸せに生活してみたいです。
でも、私の目に見える結婚生活が辛すぎて「こんなの無理!」と思っています。
あと、今思ったのは「幸せになる」ではなく「幸せになりたい」って書いてました。
だんだん自分の気持ちがわかってきました。
最初の相談からは考えられない自分の回答です。
ありがとうございます。
もうそろそろ「まとめ」に入る頃でしょうか?
毎回、長文で本当にすみません。
アドバイス宜しくお願い致します。
真実は、僕たちに計り知れない何かがご両親をつなぎとめているのです。

えー、了解しました、んっふっふ…まとめましょう(古畑任三郎でいうところのスポットライトのくだり)
まず先に言っておくと相談者さんのお母さんは「それでも結婚したいと思われる女」です。
あからさまにお金目当てであればお父さんの方がとっくに愛想を尽かしているでしょう。
となればお母様が本心でどう思っていようとお父様に3通目で出てきたような「優しい嘘」をついてあげているのです。
特に女性は「チャンスがあれば愚痴を言いたい生き物」なのでお母様が相談者さんにした話もその類で、抱えている気持ちの100%ではないんじゃないかと僕は疑います。
「生理的に無理」という言葉がある様に、お金なんかで人の心はつなぎとめられません。
性格のいい女が好かれるとも限りません。
僕はどちらかというとお母さんのような「ズルい女性」、人間らしくて好きです。
真実は、僕たちに計り知れない何かがご両親をつなぎとめているのです。
さて、本題に入ります。
ようやく今回の質問の化けの皮が剥がれました。
こじれにこじれてこじれきった今回の質問。丁寧に1枚づつ服を脱がせてみたところ相談者さんの求めていた解答は「どうすれば幸せな結婚が出来るか」。
知らねーよ!俺が知りてーよ!!!
知ってたらこんなことなってねーよ!!!
神様!神様に聞け神様に!
ああ、神様!俺はどうしたら幸せになれるんですか!
なんでこんな時期にこんなこと相談されてるんですか!
幸せの形は人それぞれ違います。
俺だって一度は幸せな結婚をしたつもりだし、お父さんとお母さんだってきっと幸せな部分があるのです。
相談者さんは1つ前の男のせいで色々こじらせちゃったけど、心のどこかでは幸せになりたいと思っていた。
それだけでいいじゃないか。
もう俺にはこれ以上わかんないよ。
皆でいっぱい傷ついて色んな経験積み重ねて傷を舐め合って、いつか幸せになろう。
今の俺にはこれが限界!
いつか答えが出たら個人的にメールします。
先にわかったら教えて下さい。
今回の相談これにて閉廷!!!
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