西日本きっての歓楽街として知られる、福岡県博多市の中州。名物の屋台街のほか、絶品の博多グルメを出す飲食店、さらには煌びやかなナイトスポットが軒を連ね、地元民のみならず、全国から多くの観光客が押し寄せる屈指の人気スポットだ。

今回、ご紹介するニューホテルは、その中州の繁華街に建つ『A-ONE』である。福岡市地下鉄空港線・箱崎線の中洲川端駅の１番出口を出て、中州中央通りを東に進むこと約３分。３つめの路地を左折すると目指すホテルが見えてくる。モノトーンのスッキリとした外観の建物が『A-ONE』である。『A-ONE』の特長は、なんといってもそのシンプルさ。紹介している客室の写真を見ればお分かりいただけると思うが、とにかく無駄がない。室内にあるのは、黒いベッドに壁掛けのテレビ、そして浴室のみ。

ジャグジーや露天風呂、マッサージチェア、カラオケといった、レジャーホテルでお馴染みの設備はまったく置かれていない。ミニマルを突き詰めたかのような客室から受ける印象は、清々しいばかりの潔さである。

この『A-ONE』は、客室だけでなく、料金体系もきわめてシンプルだ。用意されているのは、60分パック（2500円）、90分パック（3000円）、120分パック（3500円）、ナイトパック（深夜12時〜翌９時、5000円）のみ。いずれも気軽に利用できる料金で、とくにナイトパックは中州地区では破格の安さ。 ホテルのスタッフ曰く、利用者は終電を逃した20代カップルが多いそうだが、それもうなづける若者にも優しい料金設定だ。

今後は特典付きのメンバーズカードを発行するなど、リピーターへのサービスも充実させていくという『A-ONE』。その使い勝手の良さとリーズナブルさは、ホテル激戦区の中州において必ずや台風の目になることだろう。