町田と並んで“西の歌舞伎町”とも呼ばれる厚木の歓楽街。25件ほどのホテルが軒を連ねた一角にそびえる、ピンクとグリーンを基調としたひときわ清潔感あふれる建物が「HOTEL COCO RESORT」である。東名高速道路の厚木ICから車で約３分、小田急線本厚木駅からもタクシーで1000円の手頃な距離にあり、立地が良いホテルだ。

　エントランスを抜けると、ロビーまでのアプローチには、照明効果できらきらと青く照らし出された水槽が伸びており、まるでリゾートホテルを訪れたかのような非日常感を盛り上げてくれる。周辺のホテルと比べ、価格帯は決して安くないが、それでもリピーターが後を絶たないのは、満足度が高い証だろう。

客室の内装は、明るい清潔感とハイクラスな重厚感にあふれており、ホテルにありがちなチープで薄暗い雰囲気とは無縁だ。全室にレインボー照明付きのジェットバスと、ミストサウナが完備されていることからも、そのレベルの高さが伺える。また、「２０３」「３０３」には、最高級のマッサージチェアが設置されているほか、同じく「２０３」には３から４人入れる広さのドライサウナがあり、のんびりと存分にリラックスできるだろう。

　フードメニューはホテルオリジナル。オマール海老のテルミドールや、タンドリーチキン、牛ハラミのレモンペッパーライスなど、近隣のファミレスに負けないクオリティを自負しているという。また、全室に導入されているVOD（ビデオ・オン・デマンド）は、常時800タイトルの映画や映像作品が見られる。快適・充実な設備とサービスのすべてを堪能するなら、ゆっくりと宿泊で滞在するのがおすすめだ。タクシーで訪れた客には、会計からタクシー料金を引いてくれる割引サービスもあるなど、細かいところまで行き届いた気配りが嬉しい。

　すぐ近くには、系列グループによる姉妹ホテル「Mitos」と「Verace」があり、いずれも高級志向でワンランク上の居心地を体験できる。共通のメンバーズカードでポイントや特典を受けられるので、混雑時には３件を巡ってみるのもいいかもしれない。せっかくホテルを利用するなら、ぜひ日常では味わえないホスピタリティの高さに身をゆだねてみてはいかがだろうか。