岩手県の県庁所在地である盛岡市。人口約28万人をようする県最大の都市で、政治や経済、商業の中心地であるとともに、北上川や岩手山といった美しい自然に恵まれた風光明媚な街としても知られている。そんな盛岡市に2024年8月、洞窟をモチーフにしたユニークなホテルがオープンした。『ホテル ケーブ』である。

ＪＲ盛岡駅の南口から車で約七分、盛岡城跡公園を通り過ぎ、南西に進んだあたりにホテルは建っている。駐車場がないため、車で来た場合は近隣のコインパーキングを利用するスタイル。ホテルの敷地内に車を停めることはないので、万が一、知り合いに車を見られても安心だ。客室は全14室。リーズナブルなスタンダードからラグジュアリーなスイートまで、５つのタイプに分かれている。いずれも高級感あふれるスタイリッシュな内装で、壁一面をミラー張りにするなど、特徴的な鏡使いが目を惹く。

オススメの客室は、スイートタイプの「201」号室。白を基調とした清涼感ある内装に、水回りを取り囲む波模様の青いガラスが美しく映える。ベッドの周囲はミラー張りになっている。これは色々楽しめそうだ。同じく、スイートタイプの「302」号室は、うってかわって黒をベースにした客室。壁面を上下から照らす赤いライトが非日常感を演出。サイバーパンクの登場人物になったかのような錯覚を抱かせてくれる。

全室、ハンディマッサージャーを設置。また、全室紙たばこは禁止なので、においが気になる方でも利用しやすい（14ルームのうち半数が完全禁煙。残る半数は電子たばこのみ喫煙可能）。冷蔵庫や電子レンジも置かれているので、食事や飲み物を持ち込む際に便利だ。

日々の普段使いに、また盛岡観光の拠点に、使い勝手の良さが魅力の『ホテル ケーブ』。鏡の生み出す魅惑の効果を、ぜひともご自身の目で確かめていただきたい。