ハッピー・ホテル > ハッピーステイ > 日向琴子 マナハウス(2023.09)
埼玉県の南東部に位置する蕨市(わらびし)は、日本で最も小さな市。江戸時代には宿場として蕨宿がおかれていたこともあり、駅から少し離れたところにある旧中山道には、今なお老舗の商店がいくつかみられ宿場町の雰囲気が残っています。また、昭和レトロ好きの間でも注目されているエリアで、東口駅前には喫茶『クラウン』や、『ディスコジャパン』というディスコもあり、西口の線路沿いを少し歩いた先には、現在は火事のため臨時休業していますが、『蕨ミニ劇場』というストリップ劇場もあります。
東京駅からは京浜東北線で約30分。東京郊外といった距離感の蕨駅から徒歩1分、外環浦和インターチェンジから車で4分というアクセス便利な立地にあるのが、今回紹介する『マナハウス』。マナーハウス(Manor House)とは、イギリスの郊外などにある旧貴族や名士の邸宅をそのまま宿泊施設にしたもの。そこから構想を得たというこのホテルは、どのお部屋も先代オーナーの趣味趣向が反映されたこだわりの創造空間となっています。
ラブホテル業界で巨匠と呼ばれるデザイナーと先代オーナーが、長年に渡り毎年3部屋ほど改装し続けたという同ホテルにはコンセプトルームが多く、最近流行りのギラギラしたお部屋とは一線を画す、贅を尽くした『あっ!』と驚く個性的な21部屋が勢揃い。特におすすめなのが、『豪華列車の旅』という名の202号室。『エジプト王国』302号室。そして、リニューアルしたての『水の揺らめき』306号室。シーン別でライティングにより客室の雰囲気が変わり、水の中にいる様なプロジェクター映像も楽しめます。カラオケDAMも設置。
今回取材でお邪魔したのは、『高原のログハウス』407号室。お部屋に入った瞬間から、目の前に高原の景色と山々が広がり、スイスのコテージに来たかのような旅行気分が味わえる素敵なお部屋です。客室内には暖炉もあり、窓の外には湖が輝き、まさに理想的な高原のログハウスが再現されています。お風呂は洞窟状になっており、まるでどこか別の惑星に来たみたいに不思議な感覚が味わえます。
306号室にはジョイサウンドのカラオケも設置されていて、テレビは65インチ。持ち込み用冷蔵庫、電子レンジ、充電器・無料Wi-Fiなども完備で、Wi-Fiはホテル名をクリックするだけで簡単に繋がります。サービス面では、フロントロビーに無料のウェルカムサービスが色々あり、新作コスプレ1着レンタル、ドリンクバー、アイスクリームバイキング、種類豊富なシャンプーバーやボディーソープ、韓国フェイスパック、入浴剤バイキングなどがあり、アイスクリームバイキングにはトッピングも色々あります。客室の販売用冷蔵庫にはミネラルウォーターが1本無料サービスで入っています。ルームサービスは、500円のワンコインや250円で食べられる軽食があり、アルコールなどドリンク類も充実。西洋料理や和食、中華のデリバリーも楽しめます。
アメニティも充実していて、株式会社フィードBloom of Roseのスキンケアラインがパウチであるほか洗い流さないヘアトリートメントもあり、浴室置きのシャンプー類はPOLAカラハリで、無香料のボディソープやクレンジング剤もボトルでお風呂に置いてあります。ナノケアのドライヤーやストレートのヘアアイロンも無料貸し出しであるので、急なお泊まりでも安心です。メンバー特典は次回からになりますが、サービスタイムも休憩も宿泊も、メンバーになると全て1000円OFFになるほか、ショートタイムも全日300円OFFになります。コスプレも、ウェルカムサービス以外のビジター1着500円のアイテムが1着無料になります。メンバーカードはシステム冷蔵庫で100円にて販売しています。
また、全室均一のショートタイムがあるのも嬉しい限り。月〜金は100分3980円、土日祝は100分4480円で利用可能です。休憩でも宿泊でも先払いで、パネルでお部屋を選んだら、まずはそのまま隣にある自動精算機で支払います。チェックインレシートが出てきたら、それを持ってお部屋へ。お帰りの際は、部屋のドアにルームカードが置いてあるので、そのカードを持ってフロントの自動精算機で差額を支払います。
おひとり様でも同性同士でも3人以上の利用も可能で、予約・途中外出もできる使い勝手の良い駅近隠れ家ホテル。「和」「モダン」「洞窟」「宇宙」「ベルサイユ宮殿」など様々なコンセプトを取り入れたお部屋がたくさんあるので、行くたびに違う発見がありそうです。駐車場もありハイルーフ車もOKなので、車利用の際も安心です。駅から近いので、徒歩利用でも行きやすいのは嬉しいですね。リピート率45%〜50%ということからもわかるように、一度行ったらその心地良さに、また行きたくなること間違いなしの、幅広い年代層に響く素敵なホテル。贅を尽くした大人の遊び心に触れられる極上空間がそこにはあります。ぜひ一度、遊びに行ってみてくださいね。