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ラブホテル評論家 日向琴子のハッピーステイ
プロフィール
日向琴子(ひゅうがことこ)
日向琴子(ひゅうがことこ)
19歳で上京し22歳で漫画家デビュー。 以後、漫画家として多くの連載やレギュラーを抱えるだけではなく、エッセイやグラビア、ラブホテル評論家等、多ジャンル各メディアにて幅広く活躍中。ライフワークとして、性感染症やエイズに関する予防啓蒙活動を続けている。
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ウォーターホテルS国立(2023.02)

全国の皆さん、お待たせいたしました!今回は、東京都国立市にある、日本最高峰のラブホテル、『ウォーターホテルS国立』に行って来ました。

ラブホテル評論家になって早17年、私自身も、テレビやラジオ、雑誌などで一番数多く紹介してきたホテルなので、ハピホテをご覧の皆様も、きっと既にご存知かとは思いますが、あらためて紹介したいと思います!流れる水の音が心地良いホテルエントランスに一歩足を踏み入れると漂ってくる素敵な香り。ドラマチックな階段を登り2階のフロントに向かうと、まずはお部屋を選ぶパネルがお出迎え。お気に入りのお部屋を選んだら、ルームレシートやカードキーなどは出てこないので、そのままエレベーターでお部屋に向かいます。

ロビーには、ドラッグストア並みに種類豊富なシャンプーバーがあるので、好みのものをピックアップしてくださいね!そして、ロビーと言えばウォーターホテルS国立名物!ブルーの照明が素敵なウェイティングバーを忘れてはなりません!このウェイティングスペースに作られたバーは、かつて六本木にあった伝説のバー『DEEP BLUE』を彷彿とさせる、というより、同様の世界観で、当時を知る人からすれば、『DEEP BLUE』が閉店した今、あの雰囲気を味わえる唯一の場所といえるのではなかろうかという素敵なバーです。バブルの後、90年代から00年代は、女性をオトす、いわゆる『口説きバー』なんてものが大人気だったわけですが、令和の今、思い起こすと、なんというか、男性が元気な時代でしたね。

最近は若い世代にバブル時代や昭和レトロが人気ですが、そういう意味でいうと、『ウォーターホテルS国立』は、バブルの残り香も感じさせつつ、文化が成熟して行く過程の『オトナの夜の街の匂い』を感じることができる激レアスポットと言えるかもしれません。

もともと高級寿司・蕎麦を提供する料亭を営んでいた一族が手がけるこのホテルは、調理師免許を持つシェフが4人いて、24時間体制で常在しています。ここ数年のコロナ渦において、客足が途絶えることなく、むしろ倍増する勢いでリピーター、新規のお客様に愛されていることからも、ホテルの設備やサービスはもちろん、ルームサービスのクオリティの高さの実力がわかります。ホテルで提供される食材は料亭と同じルートで仕入れているので、そもそもの素材の良さは折り紙付き。そのうえで手間暇かけて調理される品々の中には原価割れしそうなメニューもありますが、「お客様に喜んでいただきたい」との一心から、良心的な値段設定になっています。『ウォーターホテルS国立』にお出かけの際は、是非、ホテルグルメを堪能していただきたい!

今回、日向がお邪魔したのは、最上階にあるフォーシーズンズスイート2の605号室。2方向から外の景色を堪能できるコーナースイートのお部屋です。バンブーを使用しており、和のテイストも感じられます。体を優しく包み込んでくれるようなソファーに、白い砂が敷かれたガラスのテーブル。柱状の水槽には可愛いお魚たちが元気に泳いでいて、見ているだけで癒されます。テレビも見やすい位置にあり、ルームサービスもテレビ画面から簡単に注文できます。少し背が高めのベッドは寝心地も良く、枕が4つあり、抱き枕にするのにちょうど良い感じ。ジョイサウンドUGAのカラオケもあり、防音もバッチリなので、24時間いつでも楽しめます!

ウォーターホテルS国立のフォーシーズンズスイートと言えば、ラグジュアリー感満載の露天風呂が有名ですね。605号室の広々としたテラスにはガーデンベッドが2台並び、随所に観葉植物が飾られ、リゾート感満載です。国立の夜景を一望できる露天風呂は、まさに非日常!昼間の景色も壮観です。開放的でむちゃくちゃ気持ち良くて、贅沢な時間が過ごせます。

ブラウン系のグラデーションタイルが可愛らしい内風呂もものすごく広くて、シャワーの出も良く快適。

アメニティも豊富で、広い洗面台にはDHCの高級スキンケアラインがボトルであるほか、DHCのトラベルセット(お店で買ったら1000円以上するもの)やフィスシートマスク2枚もあり、マッサージソルトやアロマエッセのボディローション、ヘアパック、クラシエのマッサージクリームやヨーグルトパックなども2人分あります。シーブリーズの全身薬用ローション、ギャツビーのスーパーハードムース、ラックスのヘアミスト、バスソルトなどもあり、かなり豪華。メンズ用はPOLAのGACHIシリーズのスキンケアとスタイリングミルクワックスがボトルであります。ドライヤーは2種類。乾かすタイプはヴィダルサスーンで、ブラシ付きのものはパナソニック製です。

世界の7つ星ホテルでも使用されている上質なピマ綿を使用したタオルやリネン類、真っ白なパジャマや分厚いタオル地のスリッパも、とってもリッチで素肌に心地良いです。これは極上を知る大人も大満足の、本当に贅沢な体験です。

ホテルに行ったら絶対食べなきゃ損!のルームサービスはメニューも多く迷いますが、ホテルイチオシは「黒豚と九条ネギのつけ蕎麦」と「サンクチュアリブレックファースト」。「黒豚と九条ネギのつけ蕎麦」で使用される黒豚は、鹿児島県内で飼育された純粋バークシャー種のお肉をお取り寄せ。九条ネギは京都産で、お蕎麦は打ちたての蕎麦の味わいに近い、生麺の持つ茹で上がり独特のコシを堪能できる信州塩尻産の生蕎麦です。「サンクチュアリブレックファースト」は、王道のこだわり焼きたてクロワッサン他数種類のパンと、純度の高い生クリームをホイップして毎日作られるこだわりのバター&季節のフルーツに優しくコトコト火を通して仕上げたコンフィチュール(フランス語でジャムの意味)が絶品のモーニングプレート。スクランブルエッグ&ソーセージ&サラダ、ヨーグルト&ジャム、ドリンクもついています。フランスのバターや小麦をふんだんに使用して作り上げたパンは注文が入ってからオーブンへ。焼きたての香ばしい香りが食欲をそそります。このクロワッサンやパンは、単体でも注文できます。

ルームサービスメニューはホテルのHPにも写真付きで載っているので、ぜひチェックしてみてくださいね!サラダ、アペタイザー、お肉のグリル、ステーキ、ハンバーグ、カレー、パスタ、リゾット&ピザ、蕎麦、うどん、デザート、モーニングなど、メニューを見ているだけでお腹が空いてきそうな魅惑的なメニューが満載です。クリスピータイプのピザも注文が入ってから生地を伸ばします。パスタはイタリア人気No. 1のバリラを使用しています。

日向はこの日、グランドメニューの中から、鹿児島県産黒豚のジンジャーグリル(1520円)と、シーズンメニューの中からイカスミのリゾット(1500円)、静岡県産ケールとナッツのサラダ(1100円)、鯛めし(1380円)、絞りたてモンブラン(1000円)をいただきました。

日向の故郷でもある鹿児島産の黒豚は、生姜焼きのタレが絡んだ極上の一皿。お箸が止まりません。ケールのサラダは、真っ赤なビーツの酵素ドレッシングが見た目にも鮮やか。科学調味料不使用で、非加熱で手作りされたドレッシングです。イカスミのリゾットはイカスミとパルメジャーノチーズのコクが絶妙にマッチした究極のリゾット。レモンを絞るとサッパリ爽やかな味わいに。鯛めしは、幻のお米と言われる佐渡の羽茂産コシヒカリや拘置産の生姜真鯛を使用しており、出汁も付いてきます。注文後に釜で炊くご飯は小豆島しょうゆ、みりん、酒のみでシンプルに炊き上げているとのことですが、ものすごく深い味わい。季節の薬味とミョウガが美味しい!デザートにいただいたモンブランは、とにかく大きい!一体、栗を何個使ってるんでしょうか…。丁寧に裏ごしされたペーストが口の中でとろけて、とっても美味しかったです!そして、運ばれてきたワゴンに乗っていたコーヒー、なんと、コーヒーカップが温められていました!感動!これは、超高級ホテルでもなかなかない、極上のホスピタリティです。

フォーシーズンズスイートとスイートのお部屋には、宿泊限定のサービスがあり、ウェルカムドリンク2杯無料か、モーニング2品のどちらかが選べます。ドリンクは生ビールやグラスワイン、カクテル、ウィスキーなどのアルコール類やノンアルカクテル、ソフトドリンクから選べます。モーニングは全部で8種類あり、ドリンク付き。スクランブルエッグに大きなソーセージ、サラダ、ヨーグルト、焼きたてクロワッサンにパン2個がセットになった「サンクチュアリプレート(バター、ジャム付き)」、パンとヨーグルトがセットの「ヘルシープレート」、クロワッサンとサラダ、ヨーグルトがセットになった「ライトプレート」、「ホームメイドケーキ」、「モーニングサラダ」、「温かいごぼう天うどん」、「朝茶漬け(梅)(明太子)」の8種類です。追加で単品オーダーもできるのでカスタムしても楽しそう!

日向はもちろん、モーニングをいただきました。フレッシュバターは塩気があって、口の中に入れた途端、体温で溶けて濃厚なミルクみたいな味わいに。バターが今にも滴り落ちそうな焼きたてクロワッサンに、果実のうまみそのものを閉じ込めたかのようなジャム。バターたっぷりで風味豊かなスクランブルエッグ。どれも本当に美味しかったです!ちなみに、朝食には日経新聞が付いてきました。うーん、なんだか、朝から新聞を広げていると、自分が偉い人になった気分。

ルームサービスは本当に、どれも美味しいので、『ウォーターホテルS国立』に行ったら是非、召し上がってくださいね。個人的にはこのホテル、宿泊施設を備えたレストラン…つまり、オーベルジュだと思ってます!アルコール類も豊富で、シャンパンはドンペリやモエ、ヴーヴクリコなどもありますよ。

帰りたくない。ずっと住みたい…と願わずにいられない、五感が喜ぶ極上ホテル。ベッドは低反発のマットレスが使用されており、硬さの違う枕が4つ。熟睡できました。無料Wi-Fiもサクサク繋がり、ベッドパネルには全機種対応の携帯充電器もあります。コンセントも豊富なので、各モバイル端末の充電も余裕です。冷蔵庫には種類の違うお水が4本。もちろん無料サービスです。

ホテル好きなら一生に一度は是非訪れていただきたい、日本最高峰のラブホテル。都内には、8万円から15万円くらいの素敵なジュニアスイートがあるシティホテルもありますが、個人的には、同じ予算で誰かをエスコートするなら『ウォーターホテルS国立』のスイートに泊まって、好きなだけルームサービスを頼みます!人生の節目の記念日にも本当にオススメなので、是非、予約してお出かけしてみてくださいね。ホテルHPからWEB予約できます!



ウォーターホテルS国立
東京都国立市谷保6-10-8
042-501-5255



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