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ゆななの昭和ラブホ旅行記
ゆななの昭和ラブホ旅行記〜ホテル赤いくつ〜

私は単身で日本全国、北海道から沖縄までの昭和ラブホを130軒以上巡り、SNSや週刊誌・ラジオ出演を通し魅力を発信している。



1985年に新風営法が施行され、それ以降はラブホテルに回転ベッドや一定以上の大きさの鏡などを設置することが難しくなってしまった。
昭和ラブホとは新風営法の施行前、主に1960~80年代前半に建てられて大きな改装をせずに当時の趣が残っているラブホテルのことを指す。
昭和ラブホの王道である回転ベッドや鏡張りの部屋、エアシューターなど…
当時を知る人にとっては懐かしく、平成生まれの人にとっては新鮮に感じられるのではないだろうか。


そんな昭和ラブホを愛してやまない私が、記念すべき第一回目の掲載に相応しい、イチオシの昭和ラブホを紹介する。それが宮城県大崎市にある「ホテル赤いくつ」だ。

ホテル赤いくつは1983年創業。ホテル名にちなんで赤いヒールの靴が看板に描かれているのも素敵だ。東北新幹線と在来線が乗り入れる古川駅から徒歩約5分の場所にあり、駅近なのも嬉しいポイントである。


全27室もの客室があるが、その中でも私が「ぜひ入室してほしい!」と懇願する、オススメの5部屋を紹介しよう。


まず最初に紹介するのは306号室。 入室した瞬間、あまりのギラギラ空間に圧倒させられてしまった。


ベッドルームは鏡がふんだんに使われ、ネオン管の「DISCO」という文字がひときわ目を引く。LEDライトではなく職人が手作業でネオン管を曲げて製作しているというから驚きだ。現在はネオン管職人が少なくなっていて、今もこの状態をキープできていること自体、奇跡に近いと言っていいだろう。天井から床まで、抜かりないデザインになっている。
そして、まだまだ驚くことがある。実はこちらのベッドは「回転ベッド」だ。


ベッドは回転し、ミラーボールはギラギラ。天井の電球は点滅し、床はカラフルなライトがチカチカ…これでもか!と言うくらい、賑やかなDISCO空間を味わうことができる。まるで「昭和ラブホの本気を見せてやる!」という声が聞こえてきそうな、そんな空間が愛おしくてたまらないのだ。


ベッドの枠に「右回転・停止・左回転」のボタンがあり操作できるようになっていて、約1分半かけてゆっくりと回転する。
DISCO空間で回転ベッドを味わう。なんて贅沢な時間だろう!



浴室は赤と黒のタイルが印象的。
ベッドルームだけでなく水回りも綺麗なので安心して過ごすことができる。


続いては501号室(特別室)


フロントのパネルには、501号室だけ「特別室」との記載があり、「ん…特別室!?」と目を見張ってしまったほどだ。これは入室しないわけにはいかない。

そんな特別室がこちら。


なんだこれは…
円形ベッドが2台もあるではないか!!!(回転ベッドではありません)
さすが特別室なだけあってかなりゴージャスな作りになっていて、期待を裏切らない内装だ。ベッドとベッドの間にある男女のレリーフも美しさが際立っていて、それぞれのベッドにテレビが設置されているのも細やかな配慮が感じられる。

実はこちらの特別室、4人部屋として作られたそうで、料金も他の部屋と比べるとお高くなっている。
せっかくなので女子会などでも楽しくワイワイと利用したくなる。
もちろん、1人〜3人でも利用することはできるが料金は変わらないので注意が必要だ。

ベッドルームへと向かう廊下も、天井と床が鏡張りになっていて、別世界へ来たかのような非日常空間を味わうことができた。


浴室はガラス張り。昭和ラブホではこのようなガラス張りの浴室をよく見かけるが、女性客からは「恥ずかしい」といったクレームも多く、目張りシールを貼ったりカーテンで隠すことができる仕組みに変えてしまうホテルも多い。
バスタブも十分すぎる大きさで窮屈な思いをせずに入浴することができる。


 

続いては、系統を変えて和室の部屋を紹介しよう!
こちらは507号室


「大河ドラマや時代劇のセットですか!?」と思わず言いたくなる部屋が出迎えてくれる。しかもベッドルームが若干床から高くなっていて、階段がついているというのも心憎い演出だ。すぐに使用したい気持ちを抑えて、様々な角度から鑑賞してみてはいかが?


ギラギラしたド派手な部屋は、なんだか落ち着かないという人もいるだろう。
だがこの部屋は和の空間で木材もふんだんに使われているためとても落ち着いて過ごすことができる。ギラギラ空間は苦手…という人にもオススメしたい。
私も和菓子やお茶を飲みながら、ゆったりと過ごしたくなってしまったほどだ。


また、ホテル赤いくつの浴室ガラスには個性豊かな絵が描かれている部屋が多数あるため、行ってみてのお楽しみに!


さて、続いて506号室を紹介しよう。

なんとこちらの部屋では、蓄音器ベッドが登場!
全国の様々な昭和ラブホを巡ってきたが、蓄音器ベッドを見たのはホテル赤いくつだけだ。そもそもなぜ蓄音器をベッドにしようと思ったのかも謎だし、蓄音器をベッドにしてしまう発想にもアッパレ。是非とも考案者に話を聞いてみたいものだ。これらを見ていると「私だったらどんなベッドを作るのかな」と色々想像してしまう。


そして、やはり部屋のどこかしらが鏡張りになっているのも昭和ラブホならではだ。天井をよーく見るとカラフルな豆電球が無数にあり星座の形になっていて、束の間のロマンチック気分も味わえる。
最後に紹介するのは305号室


この部屋はベッドルームが全面鏡張りになっている。
壁だけでなく床も天井も360度、鏡張り。そのせいか方向感覚が鈍くなり、ふわふわとした夢の中にいるような感覚になった。遊園地にある鏡の迷路に迷い込んだかのような錯覚も覚える。清掃をするのも大変なのでは?と思わず従業員目線になってしまったのはここだけの話。


鏡張りは昭和ラブホの王道だが、ここまでふんだんに鏡が使われている部屋も珍しい。寝転んだ時、天井に自分が映し出されると、「今、昭和ラブホに来ているんだ」という思いがより強まる。鏡をどのように使って楽しむかは十人十色だ。

もしかしてソファがあるスペースも全面鏡張りなの?と想像してしまうが、安心してほしい(笑)ソファスペースはベッドルームと打って変わって、落ち着いた空間になっている。部屋の中に鏡張り空間と、落ち着いた空間のふたつがあるのが非常に面白い。


皆様はどの部屋が一番気になっただろうか。
私は近くに住んでいたら、毎日のように通い詰めていたのではないかと思う。
回転ベッド未経験の人も、ぜひホテル赤いくつで初の回転ベッドを体験してほしい。きっと虜になること間違いなし!

フロントには部屋のパネルが並んでいて、個性豊かな部屋の数々に見惚れてしまう。部屋を選ぶときのドキドキ感は一生忘れることができない。


よくここまで唯一無二の部屋をひとつのホテルに集結させることができたなぁと感心してしまう。そして当時からの内装を、令和になった今でも綺麗に保ち続けてくださっている従業員様には感謝の気持ちでいっぱいだ。客室が豪華なだけでなく、清掃がきちんとされていて清潔感があるのもオススメポイント。

そして、ホテル赤いくつの外観をよーく見ると屋上には一軒家が建っているので訪ねた際は注目してほしい。「なぜ屋上に家?そもそも使用されているのか?」と謎は膨らむばかりだが、実はこの家には初代オーナーが住んでいたそう。現在、この家は使われておらず、オーナーは3代目となっている。


「ラブホテル=男女で過ごす場所」というイメージが強いが、昭和ラブホは作り込まれた内装が多いためコスプレ撮影や女子会での利用者も増えてきている。様々な層にぜひ利用してほしい。

ここで紹介した部屋以外にも多種多様な客室が勢ぞろいしているため、実際に足を運んでお気に入りの部屋を見つけてほしい。


プロフィール
昭和ラブホの魅力に取りつかれた、平成生まれの”昭和ラブホテル"愛好家。
単身で北海道から沖縄まで日本全国の昭和ラブホを130軒巡り、SNS、メディアでの記事執筆、ラジオ出演などを通じて魅力を発信中。


『回転ベッドを追いかけて』
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全国の昭和ラブホを渡り歩いて収めてきた500点以上の写真が、160ページ全編カラーで楽しめる。地域別のオススメ昭和ラブホや、初めて昭和ラブホを訪れるときの心得、さらには回転ベッドの生みの親で伝説のラブホテルデザイナー・亜美伊新(あみい・しん)氏へのインタビューも。
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