ハッピー・ホテル > ラブホコラム > ゆななの昭和ラブホ旅行記 > ゆななの昭和ラブホ旅行記〜ホテル エクセレント〜
私は単身で日本全国、北海道から沖縄までの昭和ラブホを160軒以上巡り、SNSや週刊誌などを通し魅力を発信しています。
1985年に新風営法が施行され、それ以降はラブホテルに回転ベッドや一定以上の大きさの鏡などを設置することが難しくなってしまいました。
昭和ラブホとは、新風営法の施行前に建てられて大きな改装をせずに当時の趣が残っているラブホテルのことを指します。
昭和ラブホの王道である回転ベッドや鏡張りの部屋、エアシューターなど……。当時を知る人にとっては懐かしく、平成生まれの人にとっては新鮮に感じられるのではないでしょうか。
今回ご紹介する昭和ラブホは、東京都新宿区歌舞伎町にあるホテル エクセレント。
東新宿駅から徒歩約5分の場所にあります。なんとこちらのホテルでは「鏡張り」のお部屋が勢ぞろいしているんです!さっそく見ていきましょう。
まずは202号室。
壁一面が鏡張りになっています。この空間に、思わず歓喜の声が出てしまいました。
鏡張り好きには、たまらないのではないでしょうか。スタッフ様に話を伺ったところ、やはり鏡張り好きが定期的に利用することが多いとのことでした。きちんと天井の一部が鏡張りになっているのもポイントで、ベッドに寝転がった時に自分たちの姿が見えるというのも非日常感が味わえます。
ソファに座りながら鏡張り空間を一望できるのも、昭和ラブホに来ているという気持ちがグッと高まります。
もしかしたらこの記事を読んでくださっている読者様の中には「昭和ラブホ=古くて汚いのでは?」というイメージを抱いている方もいるかもしれません。エクセレントではレトロな鏡張りを残しながらも快適な設備が完備されていて、昭和ラブホ初心者にもおすすめです!
ホテルを選ぶうえで、水回りを重視する場合もあるのではないでしょうか。浴室は改装されていてテレビ付きなので、鏡張りを楽しんだあとにバスタブに浸かりながらホッと一息つくのはいかがでしょうか。私はいつも浴室にテレビが付いていると、ついつい長風呂になってしまいます。
洗面所にはアメニティやドライヤー、ヘアアイロンも設置されています。急なお泊まりの時にも安心ですね。
続いては203号室。
一部の鏡が青みがかった曇りガラスのようになっているからか、どこか落ち着いた雰囲気を感じることのできる部屋です。客室によってデザインが違うので、どの部屋に入室しようか悩んでしまいますね。
また、歌舞伎町という立地の良さもあり、客層は若い世代〜ご年配の方まで幅広いようです。おじいちゃん、おばあちゃんになってもラブホに来て鏡張り空間を楽しんでいるのが凄い!ラブホを利用することが活力に繋がっているのかもしれませんね!
部屋のVODは最新のものを導入していて、YouTubeやネットフリックスも利用できます。同性利用もOKなので、女子会・推し会などで使うのもアリかもしれません。
浴室は先ほどご紹介した部屋より小さめですが、清潔感抜群です。
ちなみに、無料レンタル品も充実しています。ソーイングセットや除光液もあり、なかなか女子力の高いラインナップ展開になっています。
そして無料のウェルカムドリンク&スイーツもありました。
メンバーにならないと無料サービスを利用できないラブホもありますが、エクセレントでは利用者なら誰でも注文することができるのが嬉しいです。飲み物はコーラを頼み、ケーキはキャラメル味でした。糖分が身体中に染み渡り、とても落ち着きます。ソフトドリンクだけでなく、アルコールもあるのでお酒好きにもおすすめです。
しかも宿泊をすると、無料の朝食でホットドック(ソフトドリンク付き)を頼むこともできます。なんというサービスの良さ……!今後、宿泊で利用した時にはぜひ注文したいです。
続いては205号室。
赤い壁紙や、天井にある格子状の鏡が印象的です。
どちらかというと女性ウケの良さそうな部屋だなぁと感じました。また、ホームページを見る限りだと天蓋カーテンがあるのですが、現在は撤去されていました。
そして私は、ホテル名入りのライターやマッチ、メンバーズカードを集めているので、ラブホに行くとそれらがあるか部屋をチェックしています。エクセレントでも、ライターとメンバーズカードを発見しました。
備品のマグカップにもホテル名が印字されていました!こういうオリジナルの備品も好きなので、欲しいくらいです(笑)
お部屋はそこまで広いつくりではないのですが、鏡の効果で開放感ある雰囲気が演出されています。
バスタブは、足を伸ばしてゆったりできるサイズ感になっています。
せっかくなので部屋だけでなくフロント周りもご紹介していきます!
まず入口のドアを抜けると客室パネルがありました。
鏡張りのお部屋が並んだパネル、迫力がありますね。昭和ラブホ好きとしては、しばらくこのパネルを眺めていたいくらいです。現在は、タッチパネルで好きな客室を選択するラブホも増えていますが、個人的にはこういうパネルの方がドキドキ・ワクワク感が高まります!料金はお部屋にある自動精算機でのお支払いです。
待合室のガラスには女性が描かれていて素敵です。
シャンプー類の無料貸し出しもあります。人気サービスのひとつではないでしょうか。気になっていたシャンプーを利用できるチャンスかも!?
駅チカ&歌舞伎町という立地の良さもあり、幅広い年代に愛されているホテル エクセレントいかがでしたでしょうか。都内で鏡張り空間を味わえるというのも貴重なので、鏡張り好きな方も、非日常感を味わいたい方も、ぜひ足を運んでみてください。私もつぎは宿泊で伺いたいです!
プロフィール
昭和ラブホの魅力に取りつかれた、平成生まれの”昭和ラブホテル"愛好家。
単身で北海道から沖縄まで日本全国の昭和ラブホを130軒巡り、SNS、メディアでの記事執筆、ラジオ出演などを通じて魅力を発信中。
『回転ベッドを追いかけて』
ゆなな hayaoki books 2530円(税込)
全国の昭和ラブホを渡り歩いて収めてきた500点以上の写真が、160ページ全編カラーで楽しめる。地域別のオススメ昭和ラブホや、初めて昭和ラブホを訪れるときの心得、さらには回転ベッドの生みの親で伝説のラブホテルデザイナー・亜美伊新(あみい・しん)氏へのインタビューも。
amazon
hayaoki books
SNSアカウントはこちら
Twitter