ハッピー・ホテル > ラブホコラム > ゆななの昭和ラブホ旅行記 > ゆななの昭和ラブホ旅行記〜ホテル エンペラー〜
私は単身で日本全国、北海道から沖縄までの昭和ラブホを170軒以上巡り、SNSや週刊誌などを通し魅力を発信しています。
1985年に新風営法が施行され、それ以降はラブホテルに回転ベッドや一定以上の大きさの鏡などを設置することが難しくなってしまいました。
昭和ラブホとは、新風営法の施行前に建てられて大きな改装をせずに当時の趣が残っているラブホテルのことを指します。
昭和ラブホの王道である回転ベッドや鏡張りの部屋、エアシューターなど……。当時を知る人にとっては懐かしく、平成生まれの人にとっては新鮮に感じられるのではないでしょうか。
今回ご紹介する昭和ラブホは新潟県新潟市にある「ホテル エンペラー」です。
新潟亀田インターチェンジから車で約10分の場所にあります。
名前の由来は、東京都目黒区にある有名老舗ラブホ「目黒エンペラー」にあやかって名付けられたのだとか。
個人的に看板のフォントデザインがお気に入りです。現在ではこういうフォントもあまり見かけなくなった気がします。
さっそくですが、内装を見ていきましょう!
まずは126号室。
部屋全体から昭和の香りが漂っています。
昭和ラブホでは天井が一面鏡張りのところが数多く見られますが、こちらは鏡がブロック状のようになっているのも面白いです。
ソファも大きめサイズなので、まったりと寛ぐことができます。
ラブホに行くたびに思うのですが、部屋に設置する家具類を選んだりするのも、とても楽しそう……!
水回りは、比較的シンプルで使いやすくて清潔感があります。
過去のコラムでも記載していますが、水回りが綺麗だと一気に安心感が高まります。
バスタブは可愛らしい薄ピンク色。バスタブの隣に横長の鏡があるところがポイントです。なんだかんだこのくらいのサイズの浴室が一番使いやすいです。
洗面所とトイレは同じ空間にありますが、綺麗に清掃されているので不快感がありません。
ホテルエンペラーには、バスローブの代わりに浴衣が置いてあります。個人的に浴衣が置いてあるラブホ、テンション上がります(笑)
この部屋にはバスローブが似合いそうですが、浴衣というのがまたミスマッチな雰囲気で好きです。男女用で色分けされているのも使いやすいですね。
126号室を動画でまとめてみました。
実際に利用する際のイメージを膨らませてみてください!
続いては101号室をご紹介します。
円形ベッドの部屋です。※回転ベッドではありません。
壁紙をよく見るとアンティーク感があって素敵です。
創業当時はどんな内装だったのか気になります。もふもふとした手触りが特徴のチンチラ壁紙なども似合いそうだなぁと妄想してしまいます(笑)
ちなみにバスタブは真っ赤。パキッとした色がとても映えます。
続いて113号室。
この部屋は和と洋が混ざり合ったような空間です。ごちゃごちゃした空間ではなく、洗練されているのでのんびりと寛ぎたい方にはもってこいです。
こういう部屋、私はついつい長居してしまいます。いるだけで落ち着くので、宿泊で滞在するのも向いてそうです。
そして浴室には珍しいバスタブが……。
なんとL字バスタブがあります!今までいろんなラブホを巡ってきましたが、このタイプはかなり珍しいです。一体どのように使うのが正解なのでしょうか(笑)考案者にお聞きしたいくらいです。貴重なバスタブを満喫したい方は、ぜひ入室してみてください。
最後に115号室。
この部屋も、所々で鏡が使われているのが特徴です。
ベッド横に大きめの鏡があったり、ガラスのショーケースのような中には造花の飾りがあります。これらを見ると、いかにも昭和ラブホらしいなぁという気持ちになり嬉しくなります。
浴室には可愛らしい花のイラストが。タイル張りのお風呂、冬場は冷え冷えで寒いのですが、それも味があって憎めません(笑)
各部屋にはアダルトグッズ自販機や、飲み物の自販機も完備。
カップ麺やおつまみも購入できます。ラブホにいると小腹が空くことも多々あるので(笑)食欲も満たせるのが最高です。
エンペラーはワンガレージワンルーム式。各部屋に駐車スペースが付いているため車をとめて、そのまま階段をのぼり部屋に入室できるのでプライバシーも守られています。
天井を見ると配線剥き出しで、これもまた格好良い!
ホテル エンペラーいかがでしたでしょうか。
鏡張りの部屋もあり、落ち着く部屋もあり……。気分や用途に合わせて部屋を選べます。再訪する機会があれば宿泊したいなぁと思っています。
しかも全室均一価格で満喫することができます。何度も通ってお気に入りの部屋を見つけてみてくださいね!
プロフィール
昭和ラブホの魅力に取りつかれた、平成生まれの”昭和ラブホテル"愛好家。
単身で北海道から沖縄まで日本全国の昭和ラブホを170軒巡り、SNS、メディアでの記事執筆、ラジオ出演などを通じて魅力を発信中。
『回転ベッドを追いかけて』
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全国の昭和ラブホを渡り歩いて収めてきた500点以上の写真が、160ページ全編カラーで楽しめる。地域別のオススメ昭和ラブホや、初めて昭和ラブホを訪れるときの心得、さらには回転ベッドの生みの親で伝説のラブホテルデザイナー・亜美伊新(あみい・しん)氏へのインタビューも。
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